30代だから考える結婚観 国が違えばこんなに違う?!

先日、渋谷区に続き世田谷区でも「パートナーシップ証明書」発行の条例が制定されたのは記憶に新しいところ。ネットでは「ついに日本も!」といった期待の声も多く挙がっていますね。
しかしながら、ゲイ(同性愛者)カップルに対して日本はまだまだ消極的な構えなのかなとも思います。
結婚に関しても言えることですが、晩婚化や孤独死、若者のデキ婚に焦点が向けられがちですが、まだまだ日本には結婚して、子供を持つという考えが一般的。しかし失業率の上昇や金銭的な不安から結婚という形に踏み切れない男女が多いのもまた現実。結婚したら女性は家庭に入って専業主婦になる、というのがスタンダードではなくなっていますね。変わってきている日本人の結婚観。海外ではどうなんでしょう?

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恋愛至上主義♡アモーレの国 フランス

恋愛大国フランス。フランス婚なんて言葉は一度は耳にしたことがあるのでは?
フランスの人々は子供が出来たから結婚するという考えはなく、また日本ように
結婚する=互いの家同士の結びつき、のように考えることもありません。
フランスでは結婚ではなく、ユニオン・リーブル(UnionLibre)が一般的。直訳すると、自由な結びつき。同棲ほど軽い意味ではなく、「事実婚」に近いものです。
パックス(PACS)という連帯市民協定を結ぶカップルも増えてきています。
事実婚は法的に婚姻関係を結ばず一緒に生活をするだけですが、PACSは結婚より法的制約が少ないが、パートナーとして税金の控除などの優遇措置が受けられるというもの。ゲイ(同性愛者)カップル向けに1999年にパートナーシップ法のもと制定されたのですが、最近は男女のカップルにも広がりを見せています。
女性の社会進出も共働きもフランスでは当たり前。子供手当などは所得の大小に関係なく皆に用意され、特に二人目以上の子供には少子化対策の観点からより手厚くなっています。婚外子と婚姻で生まれた子供に権利の差などもありません。
結婚という形にこだわらなくても、フランスの出生率が先進諸国の中で飛びぬけて高いのには、国の制度が整っていて、女性も経済的に自立しやすいことに理由があるのかもしれません。
カトリックの国なので離婚は難しいはずなのに、結婚したカップルの2組に1組は離婚しているというフランス。愛の冷めた婚姻生活を続けても意味はない、というアモーレの国らしい発想なのでしょうか。

ラテン気質でお祭り好き☆情熱的なフィリピン

国民の95%がカトリック教徒のフィリピン。離婚という制度はありません。
アナルメント(Annulment)という「裁判官がその結婚が不当で、初めから存在していないと判定した場合のみ、婚姻の解消ができる」という制度はありますが、数百万ペソ(現在1ペソは約2.6円)の費用と数年の時間が掛かることから、余程のお金持ちでないと難しいでしょう。そのため、実質離婚・別居している夫婦がそれぞれ別の家庭を持っている、なんてことも珍しくありません。
フィリピンの女性と聞くと、フィリピンパブのオネエサンを思い浮かべる人が多いでしょうが、カトリック教徒である彼女たちは元来貞操観念が高い、ようは「堅い」のです。加えて、家族思いで働き者。自分が稼いで家族を食べさせなくてはならないという思いが非常に強いんですね。そのため、フィリピンの女性は外国人との結婚に非常に価値を感じています。若くてルックスのいいフィリピン人男性とお金持ちの冴えない外国人のオジサンだったら迷わず後者を選ぶ人が大半です。
フィリピンではお金を持っていることと、肌が白いことは圧倒的な価値であり、日中韓の東アジア人は、アラブの石油系お金持ちよりも人気が高いのです。
また優秀なフィリピン人男性は海外へ稼ぎに出ていくため、一般的にフィリピンに留まっている男性は、残り物と考えられてしまうのです。
もちろんフィリピン男性は情熱的で家族思いで働き者のフィリピン人女性と結婚したいと考えていますが、いかんせん怠け者でラテン気質で浮気症のフィリピン男性は人気がなく、最近は子供が生まれても結婚せず、シングルマザーで子供を育てる女性が増加していますが、国の制度や保障は全くありません。

先進国フランスと発展途上国フィリピン、二つの国の結婚観をご紹介しました。(もちろん全てのその国の方に当てはまるものではありませんが・・・)
パートナーがいる人も、まだ見つかっていない人も、アナタ自信の結婚観についてしっかり考えていきましょ!

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